手当をするときもエリカは何も聞かなかった。
どう考えても一日、二日で出来た傷ではない楓の怪我。
それを見ても何も言わなかった。
「骨折はないみたいよ。何日かしたら治るからね。」
手当が終わった後、そう言っただけだった。
気がつけばもう夜。
楓はあくびを噛み殺していた。
そんな楓に気がついたエリカ。
「楓、もう寝たら?ベッドまで連れてってあげる。」
そう言ったエリカに、楓は着いていった。
「あたしはこっちの部屋にいるからね。何かあったら呼んでね。」
優しく笑ったエリカに向かって楓は頷いた。
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