女の家は真新しいマンションの10階だった。
「はい、入ってね。」
女は楓を家に上げ、真っ白な大きいバスタオルで濡れた楓の体を拭いた。
「うーん。手当の前にお風呂かしら?」
そう言うと、楓の手を引き浴室に連れていった。
「一人で大丈夫?お湯はここひねったら出てくるからね。」
そうして、楓はお風呂に入れられた。
「髪の毛洗って、スポンジで体洗ってね。服、ここに置いてるからね。」
楓は言われた通りに髪を洗い、体を擦った。
泡が、傷にすこし染みた。
浴室からでると、柔らかいタオルと新しそうな服が置いてあった。
楓はそれを着ると、リビングに向かった。
「あ、ぴったりね。よかった。」
女は楓のもとに歩みよってきた。
「傷に染みなかった?髪かわかそうか。」
楓がコクりと頷いたのを見て女は笑った。



