華〜ハナ〜Ⅰ【完結】




女の家は真新しいマンションの10階だった。


「はい、入ってね。」



女は楓を家に上げ、真っ白な大きいバスタオルで濡れた楓の体を拭いた。



「うーん。手当の前にお風呂かしら?」



そう言うと、楓の手を引き浴室に連れていった。



「一人で大丈夫?お湯はここひねったら出てくるからね。」



そうして、楓はお風呂に入れられた。



「髪の毛洗って、スポンジで体洗ってね。服、ここに置いてるからね。」



楓は言われた通りに髪を洗い、体を擦った。


泡が、傷にすこし染みた。



浴室からでると、柔らかいタオルと新しそうな服が置いてあった。



楓はそれを着ると、リビングに向かった。




「あ、ぴったりね。よかった。」


女は楓のもとに歩みよってきた。



「傷に染みなかった?髪かわかそうか。」



楓がコクりと頷いたのを見て女は笑った。