楓が抱き着いてきた衝撃でユズキも目を覚ました。 パタン… とドアが閉まる音がして、気がつくとこの部屋には私と楓の二人きりになっていた。 「侑希…」 「何?」 「…侑希っ」 「どうしたの?」 楓は何度も何度も、存在を確かめるように私の名前を呼ぶ。 「侑希………」 「…どうしたのよ?」 楓はいつまで経っても顔を上げない。 それに、名前を呼ぶたびに私の腰に回した腕に力が入る。