華〜ハナ〜Ⅰ【完結】





楓が抱き着いてきた衝撃でユズキも目を覚ました。




パタン…


とドアが閉まる音がして、気がつくとこの部屋には私と楓の二人きりになっていた。





「侑希…」

「何?」

「…侑希っ」

「どうしたの?」




楓は何度も何度も、存在を確かめるように私の名前を呼ぶ。




「侑希………」

「…どうしたのよ?」




楓はいつまで経っても顔を上げない。



それに、名前を呼ぶたびに私の腰に回した腕に力が入る。