華〜ハナ〜Ⅰ【完結】





私が校門を出た瞬間、女たちの歓声はなくなった。


…人の気配はあるのに。



私は、気にならないと思う半面、なにがこれほどまでに静かにしたのか、気になってしまった。





普段はほとんどないことなのに。




今思えば、こうして私は変わっていったのかもしれない。









私が学校のグラウンドのほうを見ると……



大勢の人の真ん中に道が出来ており、そこを何人かの男達が歩いていた。