私が校門を出た瞬間、女たちの歓声はなくなった。 …人の気配はあるのに。 私は、気にならないと思う半面、なにがこれほどまでに静かにしたのか、気になってしまった。 普段はほとんどないことなのに。 今思えば、こうして私は変わっていったのかもしれない。 私が学校のグラウンドのほうを見ると…… 大勢の人の真ん中に道が出来ており、そこを何人かの男達が歩いていた。