華〜ハナ〜Ⅰ【完結】





ザワザワ………



なんだか学校全体の空気がザワついている。


どうかしたのだろうか。


まあ、何があろうと私には関係ない…。



私は無表情に戻って、学校を出ようと、校門に向かって歩いた。



すると……………




きゃああああああああ!!!







なにごとだろう……



私の後方から女の悲鳴ともとれる声が聞こえてきた。




きゃああああああああ





…………うるさい。


なんて迷惑なのだろう。


何に対してそんなに声を上げる必要があるのか。



まったく分からない。




耳障りな女たちの声を聞かないように、と思いながら私は速足で歩いた。