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目を開けると、日が傾いて空が少しオレンジ色に染まっていた。








「あ、侑希ちゃん。おはよう。

よく寝てたね?」




うっすら笑みを浮かべた嘉が言う。



「ええ…」




私は答えたけれど、いつものように声が出ない。




「侑希?顔色悪ぃぞ?」



楓がもの凄く心配そうな表情で私の顔を覗き込む。



「どうした?」



気遣うような口調で尋ねているのは李玖。


その後ろで蓮士、嘉、結都も心配そうな表情をしている。







だけど私はどこか、上の空だった。