そのあとは、少しだけ嘉と話をした。 だけど嘉にメールが来て、顔を青くした彼は「またね。」と言って部屋を出て行った。 嘉と一緒にいると……少しだけだけれど、笑うことができた。 まさか、マスター以外の人間に笑いかけることができるなんて。 きっと私自身が一番驚いている。 キーンコーンカーンコーン 学校のチャイムがなる。 それは今日の授業が終わったことを告げるものだった。 こんなに長くこの部屋にいたのか… もう帰ろう。 私はそう思い、保健室を出た。