それから30分ほど 私はソファに腰掛けてウトウトしていた。 ブーッブーッ 再び、黒いケータイが鳴った。 「はい…」 <家の下にいる。準備出来てんのか?> 「ええ…。降りて行くわ」 私は眠たい体を動かして家を出た。 マンションの下に行くと、何やら人だかりができている。 何あれ…… 私は朝からたくさんの女のいろんな香水が混じった匂いを嗅ぐハメになった。 それにしても…… 蓮士はどこにいるわけ? 私は黒いケータイを取り出して 電話をかけてみた。