華〜ハナ〜Ⅰ【完結】





「え………?」



新倉嘉は、目を見開いて驚いている。



まあ、普通の反応かもしれない。




「…侑希ちゃん?どういうことかな?」




また…っ




「だから、私の前でそんな笑顔をしないで!イライラするのよ。まるで自分だけが辛いみたいな顔で笑う。あなたに何があったのか私はなんて知らないわ。だけどそんな顔を私に向けないで。」




私はいっきに喋った。


無表情の私は、どれだけこの苛つきをぶつける事が出来たのだろう。




新倉嘉は下を向いて、顔を上げない。



私も決して自ら話し掛けたりはしない。





少しの沈黙の後、新倉は口を開いた。




「侑希ちゃん。いつからそう思ったの?」



そんなの……



「最初からに決まってるわ。」