「侑希んちってどこだ?」 ………………。 その瞬間、車内の気温が下がった と思う。 私の負のオーラで。 なんで行き先知らないのに車は走ってんのよ… 「ゆ…侑希……?」 私の異常な負のオーラのせいか、楓がためらいがちに聞いてきた。 でも、私は家に帰りたい。 ここは大目に見て家を教えないといけないと思った。 私は、覚えたばかりの住所を言い、気持ちを落ち着けた。