最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

だって…あまりにも綺麗で、壊れそうで。


放ってはおけなかったんだ。


近寄り見上げると、


彼は遠目で見るよりも、本当に綺麗な顔をしていた。


くっきり二重に長いマツゲ。口元が手で隠されているけど、


その整った顔立ちに、釘付けになった。


そして、その瞳は…潤んでいた。


指先から零れる白い息と、イルミネーションの光で


何だか天使を見たような気分になる。