最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

「オレさ、高校途中で辞めたんだよな」


「えっ?」


「卒業まであとちょっとだったんだけどな。先生も彼女も引き止めてくれてたけど、結局、勝手に辞めた」


「どうして辞めたんですか?」


「ちょっと事情があってさ。でもその頃は、楽しいことしか見えてなくて、それが一番だと思ってた。

彼女とはしばらく遠距離だったんだけど、そのまま自然消滅っていうか。

何年か経ってまた連絡取ってて、『待ってる』って言うからこっち戻ってきたけど、今日決定的に失恋した……」


「決定的って……。そんなに好きな相手なんだし、もう1度彼女に気持ち伝えてみて下さい!」


「いや、もう……ムリ。なーんかさ、オレの人生なんだったんだろーって今日1日ずっとそんなこと考えてた。

生きてても、もう楽しいことなんかないのかなって……」


カイトは力なく笑うと、フーッと大きくため息をついた。