最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

「不安なら、手……つなぐか?」


天井を突き抜けるのに一瞬躊躇していた私の手を、さりげなく握ってくれた。


カイトについて、天井を突き抜ける。


……抜ける感覚はないけど、目を開けているのが怖くて


ギュッと目をつぶっていた。


目を開けると……


屋上には雪が降り積もっていた。


寒いと感じるのは、肌が寒さを記憶しているから…?


「不思議だよな。雪はすり抜けてくのに、冷たいって思うんだよな。

オレたち、まだ人間なんだって思える」


カイトの言うように、手を出すと、雪は手のひらをすり抜け、地面に落ちていった。