最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

お腹に手をあてると、グーッていいながら空気が動くのがわかった。


「想像だろ? 今のオレらも……心や意識が宙に浮いてるだけで、実体なんてないんだぜ」


「自分の手とカイトには触れられるって……不思議」


自分の手を合わせると、ちゃんと感覚がある。


そして、さっきカイトに手を繋がれた感触も、しっかりと覚えてる。


「記憶がそうさせてんのかもな。オレに触れた記憶、ある?」


「なっ、ないですよ」


「じゃ、他の誰かの記憶と混同してんのかも。なぁ、キスしたことは?」


「はいっ!?なっ……なっ、何なんですかいきなり」


「いや、オレとキミがキスしたとして、経験なかったら、感触味わえないって。

かわいそーに、と思ってな?」