「いーってぇ!」


来栖くんが頭を押さえ、うしろを振り向いていた。


「こんな所で女口説いてんじゃねーよ。邪魔、邪魔」


わ! 天使の彼だ。


ドリンクを運んで、ちょうど戻って来たみたい。


「邪魔って、客に何すんだよ……」


「うるせーよ。高校生がなんでアルコール注文してんだ?通報するぞ、コラぁ」


「いっ……」


来栖くん、言葉をなくしてる。


もしかして、3番の部屋って


私たちの部屋だった?