最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

「さっきの人……彼女ですか?」


つい、聞いてしまった。こんなこと聞いて、答えてくれるかどうかもわからないのに。


そしたらちょっと困ったような表情を浮かべ、彼は顎に手をやる。


「いや、違う」


「だったら……どうして、泣いて……」


「……そんなこと聞いて、どーすんの?」


うわ。


彼、ツリーの前では天使の笑みだったのに……


“泣く”って言葉で挑発してしまったのか、私の前で意味あり気に笑っていた。