最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

「美衣~!」


みなみが私の布団をめくりあげる。


「ごめん、帰って……」


「わかってる。もう、帰るよ。

私たち明日からボード合宿行くんだ……。置いて行ってごめんね?」


そうだった……。この年末年始、みんなで北海道にボードに行く約束してたんだ。


「ううん。私は大丈夫だから、楽しんで来てね」


「ありがと!じゃ、退屈な美衣に私からプレゼント。

これ、本持って来といたからね」


そう言うと、みなみはバッグから本を取り出し、私の枕元に置いていった。


被った布団の上から、みんなの「またね~。新学期、元気な顔見せてね!」という声が聞こえてくる。


その中に、いつも張りのある来栖くんの声は聞こえてこなかった。