目が覚めると、


辺りは真っ暗だった。


ここは…どこ?






もしかして、地獄に落ちちゃった?





よく見てみると、どうやら私はベッドに横たわっているようだった。


そして、手首に点滴の針がささっている。


…やっぱり、事故にあったんだ。


けど、身体はそんなに痛くない。






天使。


…カイト!!


そうだよ、カイトが天使に連れてかれて


私は何もできなかったんだ…。


涙がにじみ、手で必死にそれをぬぐった。





けど、カイトとの記憶が残っていたことに安心した。


私の記憶は、消されてなかったんだね。


もし、カイトがいなくなってしまっていたら…どうしよう。


本当に、立ち直れないよ。