天使の彼としゃべっていたから、待ち合わせには当然遅刻。


途中で友達に連絡して、先にお店に入ってもらっていた。


焼肉ジュウジュウ、さっきの幻想的な雰囲気はどこへやら。


私を除く5人は、テーブルを囲み、かなり盛り上がっていた。


「美衣~! 遅かったね。どうしたの?」


そのうちのひとり、みなみが話しかけてきた。


「うん、ちょっと遅れちゃって。ごめんねー」


「もうさぁ、来栖(くるす)がずっとソワソワしてんの。早く隣に座ってあげて!」