最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

「けど、あのザマ。

『二度と私に声かけないで、もし現れたら、カイトの人生めちゃくちゃにしてやる』

って、言われた」


じゃあ…、言ったのはカイトじゃなかったんだ。


「ひどい人。結婚してるのを隠してたのは、彼女の方だったのに…」


「オレも黙って突然こっちに戻ってたからさ、焦ったんだろうな。

人ってさ、追い詰められた時に本性出るもんだぜ。


あんな女だとは、思わなかったな」


「カイト…かわいそう」


私がそう言うと、カイトはフフッと笑った。


「かわいそう…か。美衣ってさ、本当にかわいいよな」


「えっ?!それって、ちょっとバカにされてる?」


慌てて顔を上げた。