最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に

カイトが引っ張ったマフラーで首が締まったのかと思ったけど、違ったみたい。


「コイツ、薄着で良かった。おかげで、一発で仕留めれたぜ?」


なんて言いながら、得意気に金髪男の脇腹へと軽くジャブをかます。


パンチが効いたのか、男は気絶したまま動かなくなってしまった。


カイトは男を足でよけ、私を片手で力強く引っ張ってくれた。


「来るの遅いよ……。どこ行ってたの?……怖かったんだから」


「VIPルーム戻ったらいねーし、焦ったんはこっちだっつの。

アイツになにされた?大丈夫か?痛い所ないか?」


カイトは私の身体を心配そうに見つめてくる。


「……痛い所なんてないよ」


キスされたなんて……言いたくない。


あんな出来事、もう忘れたいよ。