す……すり抜けてる。
オジサンは、カイトの背中の部分をすり抜け、また、そのまま何もなかったように歩いて行った。
違う……。
すり抜けたのは、カイトの方だ。
私たち……本当に、実体が、ないんだ。
瞬間身体から力が抜けそうになった私を、カイトは強い力で抱きとめてくれた。
「カイト……私、また元に戻れるのかな。ずっと、このままってこと、ないよね?」
さっきはカイトにしがみついてることが恥ずかしかったけど、なんだか離れるのが怖かった。
……怖いよ。けど、カイトの腕の中は安心できる。
このまま、この大きくて包容力のある腕に抱かれていたいとさえ、思ってしまう。
オジサンは、カイトの背中の部分をすり抜け、また、そのまま何もなかったように歩いて行った。
違う……。
すり抜けたのは、カイトの方だ。
私たち……本当に、実体が、ないんだ。
瞬間身体から力が抜けそうになった私を、カイトは強い力で抱きとめてくれた。
「カイト……私、また元に戻れるのかな。ずっと、このままってこと、ないよね?」
さっきはカイトにしがみついてることが恥ずかしかったけど、なんだか離れるのが怖かった。
……怖いよ。けど、カイトの腕の中は安心できる。
このまま、この大きくて包容力のある腕に抱かれていたいとさえ、思ってしまう。


