あー
もー
可愛いすぎんだよ。今すぐ家に帰りてぇ。

てか、教室にいる男子、ぶっ飛ばしてやりてぇ。

んな目で矢耶を見てんじゃねぇよ!

俺は周りの男子を睨め付けた。

顔を青ざめさせて視線をずらす男子たち。

はっ
今度見たらただじゃ済ましてやんねぇからな!

口には出さないものの、どす黒いオーラを出す。

ここでそんなこと言ったら、それの方が矢耶に嫌われてしまう。

喧嘩を売るなって日頃から言われてるため
ここは我慢我慢。



「…………ぉ………ぁ…………お!………あ…お!……ねぇ、藍ってば!」


自分と戦っていて矢耶の声に気付かなかった。


『ん?』

「今日は帰りにプリン買って帰ってもいーい?」