「もう。梁翔ごめんってばー友達に誘われて断れなかったの!仕方ないでしょ?」


絢那ちゃんが珍しく大人しい。


「そんな友達、友達なんかやめろよ」


おいおい、お兄ちゃんなに無茶な発言してんの。

絢那ちゃん困ってるよ。


「そんなこと言わないで。柚葉のお願いだったの。もうしないからさー」


お兄ちゃんはぷいっと顔を背けた。

お兄ちゃん大人気ないよ。

「まぁ二人は置いといて、この土日にお母さん達は引っ越さないとダメだから、明日までには荷造りしといてよ?」


今まで矢耶達のこと忘れてるかの様に大人四人でお茶してたのに…


『明日まで?無茶だよ!』


さすがに難しいよ。