溺愛キング

「矢耶!」
「絢那!」


藍とお兄ちゃんの怒った様な焦った様な声が重なった。


『「??」』


矢耶と絢那ちゃんはお互い顔を見合わせて首を傾げた。


『藍とお兄ちゃん、そんな大きな声出してなに?こんなに近くに居るんだから叫ばないでよ。そうだよねっ絢那ちゃん!』


少し飽きれながら絢那ちゃんに問い掛けた。


「ほんとよ!藍飛も梁翔も煩いわよ!」


あっち行ってと言わんばかりに手をしっしっと動かした。


絢那ちゃん…藍とお兄ちゃんを犬か猫かと思ってるのかな。

どちらかと言えば番犬だけど

お兄ちゃんがしゅんって肩を落としてるよ…


「いいから早く矢耶を離せよ。姉貴」


藍ってば絢那ちゃんにまで不機嫌になっちゃうの?

ほんと過保護だよー


「だから!藍飛はお姉様に向かってその言い方は何よ!てか、いいでしょう?減るものじゃないんだし。そーだ!矢耶ちゃん?
せっかくだから新居祝いに今度大学の近くのカフェに行こう!あそこのキャラメルマキアートすっごい美味しいのよ♪」