溺愛キング

「よし、矢耶帰るぞ」

『はーい!帰ろう~海亜、翼ばいばーい!』

「「気を付けて~」」


鞄を持ってさぁ家に帰るぞ~て思ってたら

プルルル~~~


『矢耶の電話だ!藍ちょっと待ってー!』


あ、類さんだ。

掛かってきた名前を見て思い出した。

これってあの電話だよね。

こ、ここここで出ちゃったらダメだよね???


「どした?誰から?」

『あー、うん、また後で掛けようかな~』

「誰だよ、見せろ」


藍がちょっと不機嫌になりながら携帯を取り上げた。


『あ、藍…』

「んだよ、類さんか、俺が出るぞ」


や!だめ!せっかくの計画が台無しになっちゃう!

勢いよく藍から携帯を取り返した。


『だめ!藍!帰るよ!気にしないで!』

「は?気になる、何?俺に言えないこと?」


ひぇー、ここここ怖いです…

藍の目が怖いです…

だってだってだってえええええ!

来週藍の誕生日なんだもん!

何かプレゼント買いたくて、類さんに前相談したら

優乃さんのカフェでバイトしたらって!

類さんも優乃さんのお店なら安心だって!

優乃さんも手伝ってほしいって!

けど、これは藍には内緒で!

ってことが頭の中をぐるぐる回った。

多分この考えてた時間、0.5秒も無かった(笑)