溺愛キング

『はい』


矢耶をソファーに押しつけたまま、片手で携帯を持つ。

矢耶との大事な時間を邪魔したんだ。

無意識のうちに低い声で出てしまった。

相手からの返答はない。


『誰だ?』


矢耶の顔に自分の顔を近付けた。


「あお?」


あまりにも近いから、矢耶の声が相手に伝わるだろうな。

あー、相手誰だ?

eagleの面子だったら、キレるな。

矢耶との距離は五センチも無いくらい近い。

電話なんてそっちのけで、矢耶にちょっかい出したくなる。