溺愛キング

「走って行った後、どこ行ってたんだっつてんだよ」

「おいおい、藍飛、お前それだけでキレんなよ」


翼は矢耶をかばってくれた。

けど、藍の態度に困惑する。


「教室にはいねぇし」

『トイレ行ってただけだよ…』

「…………」


返事くらいしてもいいじゃん!

ほんと、今日の藍、ムカつく!


どかっと机に鞄を置いた。


「もう、あの二人は〜」

「まぁまぁ、海亜ちゃん、ほっといて俺の相手して?」

「は?今、それどころじゃないから」

「グサッ!」

「矢耶?機嫌直してよ、ね?今日はあたしとデートでもしよっ!」

「ガーン!海亜!今日は俺とっ」

「あんたは黙ってな!」

「ガビーン……、藍飛、俺、お前のせいで振られた。お前が悪い!」

「翼、うっさいわよ!」


翼…

かわいそう。

けど、翼を気にしてる余裕なんてないの!


『うん、海亜ぁ、今日泊まってもいーい?』

「えっ?!大歓迎よ〜!きゃぁ〜久しぶりね!」

『じゃぁ、荷物だけ取りに帰ってから海亜の家に行く』


もう、藍のそばに居たら悲しくなるだけ。

一週間は離れとこ。