溺愛キング

『ごめんね、困らせてごめんね』

「あたしはそんな言葉が聞きたいんじゃない」

『ありがとうっ』

「ふふふ、そっちの方が嬉しいわね。行こっか」


海亜と一緒に教室に向かった。



そこには―――……



『あ、お………』


藍が席に座っていた。

とっさに海亜の後ろに隠れた。


「どーしたの?サボるんじゃなかったの?」

「海亜?矢耶もどーした?」


海亜の言葉に反応した翼。


「ねぇ、何とか言いなさいよ」

『海亜…』

「おいおい、どーしたよ君たち。昨日の今日だろ?何かあったのか?」


翼は今の状況を理解出来ていない。

仕方ないよね。

海亜の態度が違うんだもん。


「別に。気が変わっただけだ。女共が煩くて寝ることも出来ねぇ」


やっぱり、女の子達、藍のとこ行ったんだ。

けど、良かった。

いちを、相手しなかったってことなんだよね?

なんか、こんなことで安心しちゃうって…


「矢耶、どこ行ってた」

『えっ?』


いきなり、藍に聞かれたからびっくりした。