溺愛キング

「ほんとにどうしたの?昨日仲直りしたんじゃないの?」

『うん…けどね』


涙をぬぐい、昨日の出来事を話した。


「ふーん…、それくらいであいつは機嫌が悪いの?てか、矢耶は悪くないでしょ?あいつにはそれくらい懲らしめる必要がある」

『けど、藍はずっと探してくれてたし』

「まぁ、そうね」

『だから、朝、言おうと思ったのに、態度悪いし。挙げ句の果てには……うっ、うわぁーーんっ!』

「え、え、え?矢耶?」

『なんで?!なんでトイレに来たんだろうっ』

「トイレで何かあった?」

『女の子が、藍に相手してもらったって。今から藍のとこ行くって!知らなかった!何も知らなかった!』

「え?」

『矢耶だけだと思ってたの!藍はそうじゃなかった!』

「矢耶、落ち着いて。ね?意味が分からないの。どうゆうこと?」

『藍の過去の話。女の子と関係があったんだって。隠れてたから、聞いちゃった…ははっ』

「矢耶………辛かったね。よく我慢したよ」

『矢耶はもういらない?』

「っ?!そんなことない!何かの間違いよ!」


海亜は矢耶をぎゅっと抱きしめてくれた。


「とりあえず移動しよう?教室はやめとく?」

『ううん、行く。藍は居ないはずだから』

「じゃぁ、泣くのはやめ!矢耶には涙は似合わない」

『海亜…』