溺愛キング

モヤモヤしたまま、ご飯を食べ、一緒に歯を磨いて家を出た。

いつも通りだった。

けど、藍がおかしい。


家の前には、もう心ちゃんが迎えに来てくれてた。


「ん、」

『ありがとう。心ちゃんおはよ』


いつも通り、藍がドアを開けてくれて後部座席に座った。

その後、藍も乗って出発した。


「矢耶ちゃん、昨日はぐっすり眠れたか?」

『うんっ、心配かけてごめんね』

「藍飛は――…、寝不足か?」

「いや、まぁ、いろいろとな…」

「ふーん…、まぁ理由は分かるけどなぁ〜」


やっぱり藍、おかしい。

いつもは座ったら、必ず肩を抱くのに、今日は手を握るだけ…。

禁止令を出したのは矢耶だけど、ちょっと寂しいかも。


「おーい、着いたぞ〜」

『えっ、もう?!』

「ん?あぁ、授業頑張ってこいよ?」

「………、授業どころじゃねぇ」

『あ、藍っ!待って〜』


藍は着くなり、車から降りて先に行く。


えっ、先に行っちゃうの?!

置いて行っちゃうの?!

え、え、え?!