溺愛キング

「えっ、、、」


優乃さんの声が俺の耳に入ってきた。

正直、こんなことで喧嘩もどうかと思うが、俺にとったら一大事で。

矢耶にとっても、あのプリンは相当な想いがあったんだろう。

まさか、ここまで発展するとは俺も思ってなかった。


「あ、そうなの?え、あ、そうね仕方ないわね。それは藍飛が悪いわね。うん、良かったわ。もっとヒドいことしたのかと…」

「そんなこと藍飛はしねぇよ」


いきなり、第三者の声が聞こえてきた。


「あ、類」


優乃さんの隣に立つ類さんは相変わらずカッコいい。


「藍飛は俺とは違うから心配すんな」


類さんは優しい眼で優乃さんを見つめ、頭を撫でた。


「ちがっ、そんな、こと言ってないよ。ただ矢耶ちゃんを心配しただけ」

「そうだな。悪い、ちょっとイジメすぎた」


なんだかんだ、あんな暗い空気だったのに今はもう甘い雰囲気。

この二人、相変わらずだな。

いや、俺らも人のこと言えないか…


「ん……」


ベットから矢耶の声が聞こえてきた。

勢いよく矢耶を覗き込んだ。


『矢耶?』


呼び掛けると、声に反応したのか、パチッと鳴るくらいの勢いで目を見開いた。


自分の立場も忘れ


『矢耶!体は大丈夫か?!心配したんだぞ!』


そう言うなり、矢耶を思い切り抱きしめた。