溺愛キング




――おいっ押すなって!!
  お前、うるせぇよ!!
  二人とも黙れないの?ばれるよ?
  もー、静かにしてよ~――


少し休んだ後、寝ている矢耶の髪を撫でていたらドアの外から、かすかに声が聞こえてきた。

誰かなんて分かりきっているけど…空気の読めないやつらだ。

俺が二人だけにしろって言った時点で、分かってるはずだろ?

邪魔したいのか?


矢耶を起こさない様にソファーに寝かしドアを開けに行った。


「「「「わっっ!!」」」」


いきなり開けたから、ドアに引っ付いてた四人は部屋に倒れこんだ。


『お前ら何してんだよ。声バレバレだし。もうちょっと静かにできないのか?矢耶寝てんだよ』

「えっ?矢耶寝てんの?!」


海亜がいきなり立ち上がり部屋の中に入って行った。


「寝てるってことは仲直りしたんだ」


南が安心した様に肩を落とした。


『あぁ、心配かけてわりぃ』

「よかったな。ところで機嫌は治ったのか?」


翼が俺の肩に手を置きながら矢耶と海亜を見る。

そーいえば、学校でも少し不機嫌だったよな。


『あ―…まぁ、な。』

「なんだよ、いいことあったのか?あっ、それとも矢耶に慰めてもらったんだなぁ~」


にやにやしながら俺を見てくる翼。

そんな発言に食いついてくるバカな尚弥。



「おいっ!藍飛!お前、さっきはよくも俺を無視したな!!矢耶ちゃん泣いてただろ?!もう泣かせんなよ!!つーか、慰めてもらったってなんだよ!!俺も矢耶ちゃんが起きたら慰めてもらおーっと!」


はっ?