『いつも考えてることは同じなんだよ。矢耶のことしか考えてねぇ。』


矢耶の体を引き寄せて座ったまま抱きしめ、その綺麗な首に顔をうずくめた。


矢耶の温もりを確かめる様に、さらに力を込めて抱きしめる。

無意識なのか矢耶は俺の背中に腕を回した。


『いつも…考えてんのに、俺、何やってんだろう。』

「藍?」

『どーしたら矢耶を悲しませないか、どーしたら矢耶は泣かないか、どーしたら矢耶は笑ってくれるか、どーしたら――…「藍っ!!もぅ、いーよっ!!」』