溺愛キング

「藍飛、海亜をいじめんなよ。」


まるで藍のお兄ちゃんみたいな翼


「海亜なんかいじめてねぇよ。俺は矢耶をいじめる方がいいしな。」


なにドS発言してんの?!

しかもニヤッと口元を上げてるしさぁ!


『藍〜もう離してよ〜』


さっきから思ってたけど矢耶忘れられてるよね。


「しゃーねぇな。」

「藍飛は相変わらずだな。」


翼がため息をつきながら言った。

納得してくれたのか藍が渋々離してくれた。

机にかばんを置き座る。

隣は藍。

前の席は海亜。

右斜め前は翼。

矢耶達4人はいつも席が近く。

なんでだろうね。

いつもくじ引きするのに。

矢耶は藍飛が仕組んでいることに知らなかったのだ。どこまでも鈍い。


「今日なんで歩いてきてたの?女どもの声が煩かったわよ。教室まで届いてたし。」


翼達も席に着いて海亜が矢耶に話し掛けてきた。


『今日はたまり場に行くんだ。だから歩いて来たよ。あと、朝時間に余裕あったしね。ねっ藍!』


隣に座る藍に問い掛けた。

「あぁ。」


まださっきのことに不満なのか素っ気ない返事。


『もう藍、拗ねないでよ。』

「矢耶じゃねぇんだから拗ねてねぇよ。」


相変わらず不機嫌。