『ここが…MONOKURO?』

びっくりした。
ﾎｽﾄｸﾗﾌﾞって、もっと派手かと思ったけど、
意外にシンプル。…もしかして、ここだからこそ?

結果、入ってみて分かった。ここだからこそだ。

机は白色の机と黒色の机が一台ずつ中央にあって、
その周りを囲むかのように、白黒のタイル状のソファーがある。


「いらっしゃいませ。」

1人の人が声をかける。

はっきり言ってこうゆう所は嫌い。

今のところもうざかった。列を作るホストの間を進むにつれて、見たことのある顔が二つあった。

『あ、奨君!!』
「ﾖｯ!まさか今回の"あれ"がこんなだったとはな!」
目の前には、奨君が立っていた。この人は唯斗の幼馴染だ。なるほど…。関係と言うのはこうゆう事ね。


……でも、この予想は見事に外れ。
もっと大きな関係があったんだ。

『いや大体予想はついてたよ。』