月夜に舞う




「華、何処に行ってたの?探してたのよ?」



「ごめんなさい。月がきれいだったから」



私は雪に微笑みながら言う。



「華、楽しそうね。よかったわ。まだ、その心が残っていて」



「大丈夫。当分失いそうにないから。」



雪の本名は華代―ハナヨ―。



彼女もまた、神姫。



まだ、初めて数百年だからまだ大丈夫。



私は数千年やっていても全然平気。



それは、秘密だけど。



私は『異常』なのだから・・・