沙織さんと電話を切った。 まだ心臓の鼓動が速い。 落ち着こうと思い、煙草に火を着けた。 落ち着けるわけがない。 そして化粧を済ませ、由香を待った。 ――10分後 「アズ!」 由香が遠くから私の名前を呼ぶ。 『一人で何してんの?』 私は早速本題に入った。