『想い方』




「借金減っていかないね。」



『うん。だいぶ腹立つね。』



「…あ!!」



由香がどこかに指を指し立ち止まった。


『ん?』



指がさされている方を見た。



『…うわっ』



沙織さんが知らないオヤジと肩を並べ歩いていた。



『…援交だよね?』


「…本物のお父さんかもしれないよ?」


見たくなかった。