「…嘘。 …なん………でぇ…?」 滲んだ目を擦って もう一度、 目をこらす。 くっきりと写し出された文字… 『櫛森』 やっと気持ちに ケリをつけたつもりだったのに。 やっと気持ちを 仕舞えると思ったのに。 なんでメールしてくんの? ねぇ、なんで? そんな気持ちを押し殺して ケータイを手に取った。