あ。
12時だ。

ホントだったらあと2時間
メールできてたのにな…





…♪………♪…♪…



着信音は自分の泣き声で
聞こえなかったが、


震える手の中で小刻みに
震えるケータイに気がついた。




……これが最後のメール。

『“あのこと秘密だょ?



 聞きたいけど、


 眠いなら無理にメールさせてごめんね。”』





………っ…うっ…



思わず自分の口に手を当てた。

夜中なのにこれ以上、
大きな声は出せない。