『“実は…うん♪ 付き合ってるんだぁ! …内緒だょ?”』 …そっか。 …馬鹿だなぁ。 あたし、ホントに馬鹿だなぁ。 一人で舞い上がって。 一人で落ち込んで…。 自分が……笑える。 「“あっそ。 あたし、眠いからバイバイ。”」 キズはまだ浅い。 今なら引き返せる。 あたし、佐波紅葉は 櫛森望を諦めます。 もうメールしません。 会話もしません。 もし、諦めがつかなかったら 一生この想いは仕舞っておきます。