とうとう櫛森の降りる順番だ。 ここ数日でやっと自分の気持ちを認めた。 あたしの櫛森に対する 『好き』と言う感情を認めた。 だから、明日から また今までの生活に戻るのが寂しかった。 櫛森が降りた時、 数人の男子が手を振っていた。 女子の視界には櫛森は 入っていなかった。 だが、あたし一人は 誰にもバレないように櫛森を見ていた。 …その時、 櫛森があたしを見つけた。