(さくら)「ま!! まだ3日だしね、成果が上がるとは思ってないわ」



(勇次)「勇ちゃ~ん、さくらちゃ~ん、ご飯よ~」



(さくら)「はーい!! さ、行きましょ」



(勇次)「おう」

(まぁそうだな… 焦って重要な情報を見逃したら元も子もないし… 地道にやって行くしかないか…)



勇次は残り少ない缶ジュースの中身を飲み干し、さくらとともに家の中に入った。



(勇次)「まぁ…龍巳も協力してくれるって言うし、それだけでも今日は大きな収穫か…」



(さくら)「ねぇ勇次」



階段から下ろうとしたその時だった。

急にさくらが振り返り、勇次の名を呼ぶのだ。



(勇次)「何ださくら?」



(さくら)「……アホ髪の本名って何?」



(勇次)「……は?」



(さくら)「だからアホ髪の本名って何?」



(勇次)「……」



(さくら)「……」



(勇次)「アダ名まで付けといて知らなかったのかよ…」






‐尾川 龍巳‐
終わり。