……目を覚ませば。


あれ?いつ寝たんだっけという始末。


……あぁ、私のわがままのせいか。


上半身を起こすと、ここは…




『……………深の部屋?』

いや、間違いなく深の部屋だ。


このごちゃごちゃ感。…ながらにまとまってる感。


絶対に深しかいない。


『っ…クシュ……』


それと同時になるドアノブの音。


「あ、起きたの?」

目の前に移るのは。


ロイヤルミルクティーが好きでせがんで、

それに近いキャラメルブラウンの色にさせた髪をした男。




ではなくて。

濃い茶色の少女、彗だった。