らいおんとはりねずみ






はい…?


「…何それ、パシりじゃん」


「別に取りに行かなかなくてもいいよっ?ただし、衣李は永遠にあたしのハグを受けることに…」


「タオル取りに行きまーす」


「あ、あたしの鞄に入ってるからね♪」


…みちるのくせに。あたしはプンプンしながら教室へ戻った。


─────…


「えーっと…コレか」


あたしはみちるの汚い鞄を探り、タオルを発見した。汚すぎだよ…このコの鞄。


あたしは自分のタオルも持ち、教室を後にした。外から歓声が聞こえれば、どこかの教室から話し声もする。サボり軍か?


靴を履き替えて玄関を通ろうとしたが、先輩達がたまっていたため裏へ回った。


「もぉー超ヤバイっ」

「うんうんっ」


すると、ひそひそ話す声が。いつもならスルーするけど、今日は好奇心が湧いた。