らいおんとはりねずみ






『ピピー!そこまでっ』


途端に地面に座り込んだ。そしてスピーカーが入る音が聞こえた。


『1位、3−1』


3−1が飛び上がって喜ぶ姿を眺めた。あーあ、1位は逃しちゃったか。


『2位、2−6』


ん?とあたしは首を傾げた。あれ…2−6って…


「やったぁ!!2位だぁっ」


なんとうちのクラスだった。あたしのクラスは、一気に大盛り上がりに。


わぁ…やったよ。あたしもちゃんと跳んだんだよね?嬉しくて、みちるの元へ帰るまでニコニコしていた。


「やったねー衣李ぃ!!」


そして、みちるからのキッツーいハグが。あたしは必死に抵抗するが…離れない。


「は、離して…」


「えーっ。じゃあ、あたし汗かいてるから、教室からタオル取ってきてっ?あたし真鍋先輩のところに行きたいのっ♪」