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『〜…です。では只今から毎年恒例、なわとび大会を開催いたします!』
長い校長の話が終わり、なわとび大会を開催するアナウンスが流れた。
「いよいよだねーっ」
後ろに並んでいる同じ八の字種目のコが、寒いというジェスチャーをしながらあたしに声を掛けた。
「今年は優勝できるかなぁ?」
「わ、わからないけど…諦めないで精一杯やろう」
「そうだよねっ。そして楽しもーうっ♪」
八の字仲間のコから視線をそらすと、少し離れたところに並んでいた東村が見えた。
ドキッ
東村の姿を見ただけで、素直にも心臓は高鳴る。
眠たそうに欠伸をする東村。寒さと眠気のダブルパンチらしい。


