…まただ。あたしは立ち止まり、目の前に座っている大きな大きな背中を見つめた。
「あの…邪魔なんですけど」
「んぁ?」
大きな背中がぴくっと動いた。だけど再び元通り。
「そ・こっ!!通りたいんですけどっ」
さっきよりも大きな声で言うと、ゆっくり振り向いた、らいおん。
ちなみに、らいおんが座っている場所は階段。人も通るのによくも座っていられるな。
「あ、お前か」
らいおんはあたしを見て、素っ気なく返事を返すと、あたしの横を通りすぎた。
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