そう。決めたのだ。 “行かない”と……。 ピルルルルル… そう決めた数日後のことだった。 お昼休みに携帯が鳴ったのは。 「こんな時間に…珍しいな」 呟いて、箸を咥えたまま携帯を手に取った。 そこに表示される名前に……激しく悪寒がした。 ――篠原龍樹 ……ですとな? 待って待って。なんで? 篠原龍樹ってあの篠原龍樹だよね。 なんで登録されてるの? びくびくしながらメールを読む。 「…………は?」 なんて反応しようか迷ったけど、ここはもうは?としか言いようがない。